2010年6月29日火曜日

アントワープ1日目

6月10日

7時半にKing's Crossを出て、10時半、Brusselsに到着。
思いつきでBrusselsに寄ることにしたので、ガイドブックも何も持っていない!
そして、セントラルに出るはずが、Museum Parkに到着。
マイナスイオンをたっぷりすって、凱旋門を見学。

今度こそCentral駅へ到着。
小雨の中、お菓子屋さんに見とれ、小僧を見て、おしゃれなレストランを発見!!
http://www.le-cap.be/
雰囲気に呑まれ、ついワインで乾杯。
2コース+ワインでひとり15ユーロくらい。
このお店、ロンドンにほしい!!




ゆっくりランチしてから、ハーゲンダッツのキャラメルソースがけベルギーワッフルをほおばりながらアントワープへ移動。
ユーロスターのチケットがあるので、同日内はベルギー内のどこへでも追加料金なしで行ける。
17時にアントワープへ到着。
ホテルに荷物を置いて、さっそくアントワープ芸術アカデミーのショー会場へ。
30分くらい歩いて、Schelde河岸の倉庫街に到着。
会場の外には準備中の学生の姿がちらほら。
この日のために着てきた、Bernhald Willhelmのドレスで記念撮影。



開場直後だったので、まだ人はまばら。
今回プレス登録したので、30ユーロのチケットを無料でゲット!
そして、A.F.Vandevorstの展示会にも呼んでもらえた。
プレスの印、A.F.デザインのリストバンドとエコバッグもかわいい。
そこはなんと、下着ブランドとA.F.のコラボ商品の展示会!
デザイナー夫妻、それを取り巻くテレビの取材陣、そして、下着姿のセクシーモデル、ファッションブロガーのSusieもいる!!
シャンパン片手におつまみをつまみつつ、キョロキョロ見学。
モデルのおねえちゃんの写真を取りまくる相方を激写してみたり。
下着もかわいいが、ひづめみたいなブーツがかわいかったので写真を撮っていたら、モデルちゃんがほほえんだ。



8時、ついにショーが始まった。
直前にトイレに行こうとして間違ってバックステージに入ってしまった。
体育館みたいな場所に、所狭しと服が並び、一角ではYSLのチームがモデルにメークを施している。
プレスのDavidは、ど真ん中の前から4列目という席を用意してくれていた。
1年生は課題のスカート、2年生と3年生はそれぞれの課題と個人のコレクション、4年生は個人の卒業コレクション。
学生にありがちな工作(失礼!)みたいなのではなく、トレンドをきちんとおさえたリアルクローズ。
パターンも縫製もきれい。
どれもこれもほしいものばかりで、デジカメで気にいったものを次々撮り続けたら、あっという間に200枚。
スタイリングがとても上手で、特に靴がかわいい!!
レースにつつまれて白鳥みたいになっていたり、キラキラあり、ユニークな形のヒールあり、クールなスニーカーあり、足元の写真もいっぱい撮った。
演出もそれぞれ凝っている。
照明もころころ変わり、隣で相方がぼやきつづける。
バレリーナたちがリフティングポーズで出てきたコレクションでは、モデルが出てくるたんびに拍手。
一番よかったのが、日本人のNakajimaさんのレースのコレクション。
パンツもワンピースもコートも純白の総レース、なのにきりっとしてかっこいい。
白鳥パンプスと合わせて買取したい!!




3時間ぶっ通しでショーを見て、休憩の後はついに4年生。
どれもこれも完成度の高いコレクション。
東京コレクションでもロンドンファッションウィークよりもすごい!!
パリコレだって、Gaspard Yurkievichよりアントワープの学生の方がかっこいいやん。。。
少しクラシックで、やさしい色使い、フレッシュなデザイン。
ヘッドピースもかわいかったなあ。
おかっぱ風フェルト帽子あり、イチゴ風地球儀あり、ニットの巨大ぼんぼんあり。
つま先から頭のてっぺんまで完璧なコレクション達。
4時間、「かわいー」「ほしー」を繰り返し、写真を撮りまくった。







某ファッション学校を卒業した友人が、「うちらの残念な工作みたいなショートは違うわー」と言った通りであった。

帰りがけにビール会社がプロモーションをやっていて、プリクラみたいな機械で顔写真ラベルを作成、ビールに貼ってプレゼントしてくれた。
へとへとで、もうこの後どこにも遊びに行く気もなく、30分歩く力もなく、タクシーで帰宅。
そもそも、アントワープは夜遊びするところが見当たらない。

Hackny Road and Broadway Market

今日はインターンの時間が急遽変更になったので、空き時間にHackny RoadとBroadway Marketをリサーチ。
でも、目当てのブティックが月曜定休日というアンラッキー。。。

Vintroville
Style BubbleのSusieもブログで紹介していた古着屋。
ここで働きたい。
が、月曜定休。
http://vintroville.blogspot.com/


Taste of Bitter Loveという、名前もかっちょいいカフェ。
まだおなかすいてなかったので、写真だけ。
http://www.tasteofbitterlove.com/



Hackny City Farm
Farmというより学校の飼育小屋。。。
かわいいカフェがあるのに、月曜定休だそうです。
http://www.hackneycityfarm.co.uk/


Black Truffle
かわいい靴がいっぱいあるセレクトショップ。
バーゲン最終期間には、驚くほど安くなるので今我慢。
去年Merissa×Vivienne Westwoodを£23でゲット!
ここも今日は月曜で休み。
Warren Streetにも支店あり。
http://www.blacktruffle.co.uk/


Gossip
女の子の部屋みたいなかわいいカフェ。
コーヒーもケーキもおいしい。
http://www.allinlondon.co.uk/directory/1150/51087.php


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Broadway Marketは全長300mくらいの小さな通りだけど、おしゃれなお店がいっぱいつまっている。
けれど、ここはロンドンでも有数の銃犯罪の多い地域。
今月初め、この通りの隣のLondon Fieldsという公園でギャング同士の銃撃戦があり、流れ弾で一般人がなくなってる。
私の友人はまさに事件が起こったとき、この公園で酒盛り中だったらしい。。。



2010年6月28日月曜日

Best wishes for our future!!

友達との8年ぶりの再会。ちゃんとゆっくり会うのは10年ぶり。
高校2年の時、彼女はマレーシアから1年間、私のクラスへ留学してきた。
その後帰国して、また大阪で大学生をしているという噂は聞いていたが、今年のお正月に数年ぶりに年賀状が来て交流が復活した。
今博士課程でバイオの研究をしていて、学会に参加するためイギリスに来ている。

真面目で勉強熱心な彼女は、老夫婦の家でホームステイをしながら、朝は5時から夜中まで日本語を勉強していた。
あっという間に日本語を覚え、8ヵ月後には「まじでー」や「超」といった女子高生言葉まで使いこなすようになっていた。
私達と同じようにテストも受け、国語のテストで日本人のクラスメイトよりも高得点をとったりまでした。
その勤勉さと習得能力の速さは、高校生だった私達にとって大きな刺激となった。

ホテルの前で会った瞬間、「8年前と顔変わらないねー!!」と喜び合った。
そしてその後ろで、なんと彼氏と一緒に私を待っていた。
友人も一緒と聞いていたが、まさか彼氏だったとは。。。
1年半くらいつきあっているとのこと。
それを聞いて嬉しいやら安心するやら。

10年前、高校生だった私は同じクラスに好きな子がいて、毎日その話ばっかりしていた。
その結果、その男の子以外のみんな、クラスメイトから担任から理科の先生までそのことを知っていたくらい。
そんな私が「好きな子とかいないの?」と聞いたとき、彼女は言った。
「今私は学生だし、勉強しないといけないから。恋とかそういうことはもっと大人になってからでいいの。」
私は感心する一方で、真面目すぎる彼女をちょっと心配していたのだ。
その彼女が、隣の彼氏にかわいく甘えている、というか尻に敷いている。
10年前は包丁すら握ったことがなかったのに、今は毎日料理をしてお弁当まで作っている。
化粧気がないのは10年来だけど、「体重は昔と変わらないのに、お肉のつき方がかわってきてー」とか言っちゃってるし。
黒のマキシドレスを着こなして、すっかり女らしくなっていた。
嬉しくなって、Kew Gardenで私は彼らのツーショットを撮りまくった。
これは早速、うちの親にも報告しなきゃ!

かんかん照りのKew Gardenで、Harrodsで、China Townで、そしてバスでもTubeでもひたすら話は続いた。
一番気になったのは語学の話。
彼女は福建語、広東語、北京語、マレー語、英語、そして日本語を話す。
英語を本格的に勉強したのは大学2年で日本に来てから。
日本人には「留学生=英語をしゃべれる」という固定概念があることに気づいて、私は留学生だから英語を話せないといけない!と感じて勉強したとのこと。
日本語と着物の着付けは和食レストランでのバイトで学んだ。
授業があるので土日しか働けない。→けれど土日は他の従業員も忙しいので何も教えてくれない。→仕事ができないからあまりシフトを入れてもらえない。という悪循環から抜け出すために、日本料理の作法も日本語も必死で学んだ。
バイトで生活費を稼がないといけないのに、日本語を話せないと働けない!というプレッシャーが日本語を習得しないといけない状況に追い込んだ。
彼女がマレーシアで学生だった頃は、マレー人優遇政策の真っ只中だったはず。
華僑系である彼女は、その中で生き抜くために必死に勉強したのだろう。
今も平日は研究に明け暮れ、土日は日舞に大忙し。
朝から一日遊びまわった今日は、久しぶりにゆっくりできた日だったという。

10年前も変わらず、自分の道をしっかり見つめてがんばる彼女の姿は、夏休み3日目の私の心を引き締めた。

2010年6月27日日曜日

日本VSデンマーク

6月25日、日本のミラクル3ゴールを、私はパブで見ていた。

前日友達のバースデーパーティに朝4時まで参加し、家でシャワーを浴びて3時間だけ寝てから学校へ。
午前中プレゼンがあって、午後にRoyal Academy of ArtsとChelsea College of Artの卒業展をちらっと見て、Tate Britainでミレイのオフィーリアとサージェントとベーコンだけ見てソファで仮眠。
そして、Old Streetのパブへ行った。

パブでは友達が1つのテーブルに日本人と他のアジアンと(なぜか)ブリティッシュの友達たち、もうひとつに唯一のデンマーク人とその他外人、と2チームに別れて観戦していた。
日本がゴールするたんびにデンマーク人に手を振って、2:0で前半を終えた後に挨拶しに行った。
「It was nice game, thank you!」と差し出された手を拒む彼に、さらに「The game almost finished!」とさらに畳み掛ける私。
ハーフタイムにその他外人たちがディナーしに去ってしまったので、後半はアジアンとブリティッシュ+デンマーク人で応援。
日本のフリーキックになると「No more free kick...」と悲壮な顔をし、後半デンマークの1点には彼は特に喜ぶ様子なく、日本の3点目に落胆。。。
それでも彼は完全アウェイのシチュエーションにもかかわらず、「One goal per 10min」「One goal per 5min」と祖国を応援し続けた。
余裕の日本人はそんな彼の写真を撮ったり、日本のジャージを着せてみたり、「Almost there!今の(デンマークの)ゴール、おしかったね。」となぐさめて(?)みたり。。。
これがイングランド戦のイングリッシュだったらこうはいかない。
なんせ、イングランド戦では町中に警官が特別出動するくらいだから。

ゲームが終わった後、デンマーク人の彼はつぶやいた。
「これで終わった、もう友達と(ゲームについて実況中継するための)エンドレスなメールをしたりとか、応援したりとかしなくていい。。。」

2010年6月24日木曜日

Final day of this year!

今朝9時半、大学の教室でプレゼンの準備中。
今日は今年度最後の日。
セントマの他の学部の卒業作品のプロモーションのイベントをクラスで企画した。

眠い。。。
のは、今週ずっと朝から晩までプレゼンの準備をしていて、昨日は夕方から友達の誕生パーティーがあって、帰宅したのは今朝4時。。。

今日は11時からプレゼン、その後友達の卒業ショーを見に2つの大学に行って、日本VSデンマークを見て、そしてバイト先の先輩の送別会に参加予定。
体力が持つ限り、活動予定。

今日も長い一日のはじまり~

2010年6月22日火曜日

CARMEN

今日は朝から学校。
今週が今学年最終週で、24日にクラスみんなで外部からお客を招待して行うカンファレンスがあるので、その準備で忙しい。
しかも、来年のリサーチエッセイ(修論)のHypothesis提出も明日!

そんな中、今夜はオペラCARMENを観劇。
今日も前半95分、後半60分を立ちっぱなし。
Micaelaのソプラノはよかったけど、肝心のカルメンの迫力がいまひとつ。
ブロンドだから?衣装が赤じゃないから?。。。声がイマイチ響かないし。
先月見たコンテンポラリーバレエの、タマラちゃんのCarmenの方がぶっとんでてかわいかったなあ。
やっぱりイタリア語じゃないと気分盛り上がらないのかなあ。
そして何より私はJoseみたいな男がキライ。歌はよかったですが。

オペラも見慣れてくると、だんだん昼ドラでも見ている気になってくる。
気軽に観られすぎて特別感がなくなってくるのが寂しいので、今日はカルメン風に赤のスカートをはいてみた。

ところで、先週からワールドカップが開催されているが、多国籍なうちのクラス内では、気づけば話題がサッカーにそれるそれる。
カンファレンスの話をメールし合っていたのに、なぜかいつのまにかどの国が勝つかというメールの返信が何十通とつながって、最後にサッカーにあまり関係のない中国やアメリカ人がキレたりする。。。
今日のミーティングでは隣にデンマーク人が座っていた。
「24日のこのカンファレンスって何時に終わるの?」と質問したら、
「That's an important question especially for us!!」と返事。
24日夜は日本VSデンマークだからね。

2010年6月20日日曜日

たまには勉強

今、久しぶりに勉強している。
というのは、来年の修論の仮説を2日後に提出しないといけないから。
提出するのはたった2文。
なめていた私が悪かった。
全然思いつかない。。。
しかもこの2文が私の来年1年の元になる。

なんとなく、将来ファッション業界で働きたいからファッションの分野で。。。と考えていた。
今日日本オランダ戦観戦した後、PRで働いていた友人に聞いてみたら、
「ファッションPRなんてやりつくされてるし、大学院でそんなの勉強した学生なんて、PR企業から見ても特に魅力ないし、何より修士で勉強している意味がない」と。
うすうす気づいていたことをバシッと言われて我に返った。

そしてもうすぐ夜明けなのに机に向かっている。
この机はおとといゲットした。
今までARGOSというなんでも売っているホームセンターみたいなお店の電話帳みたいなカタログ18冊を積んで、その上に道端で拾った板を乗せた貧乏ちゃぶ台しかなかった。
やっぱり、勉強するには椅子と勉強机が必要だ。
でも、道端で拾った板が広いので、机の上にさらにそれを乗せて使っているけど。

2時間ブレインストーミングして、日本の友人にスカイプして、なんとなく折り返し地点まで来た感じ。
ネットでいろんな文献を検索していて考えたこと。

私がやるべきこと、したいこと。
私の将来を投資すべき分野は何か。
それを探るのが私の修論の目的。
そのために研究すべきこと。

私は1年後どこかで働かなければならなくて、誰かと一緒に働かなければいけない。
それはどのマーケットであって、誰であるべきなのか。
それを見つけるためのキーファクター。

ある人のことを思い出した。
大学時代から、ずっと一緒に将来を語り合ってきた。
興味も趣味も進む分野も最初から違っていたけれど、成長するために、成功するために必要な考え方とか方法はどの分野でも共通しているとふたりとも考えていたからずっと語り合えた。
大学に入って、それまで頼りだった親を頼れなくなった。
というのは自分が親の経験の範疇を超えた場所にいることに気づいたから。
私自身の人生は、親にも予測できないし、どんなに尊敬して信頼していたとしても、小学生のように判断を頼ることはできない。
第二の親ともいうべき、尊敬できる考え方を持った存在に出会えたのは私の幸運。
何よりも、考えるプロセスが明快、飾らず、論理的で信頼できた。ので信頼しきった。
保守的に見えるのに、時に大胆な発想も生み出すところが面白かった。
例え結論に賛成できなくても、その考え方のプロセスを理解しているので、理解し合うための議論ができた。
というか、基本的になまけもので頭を使って考えるのが苦手な私なので、私の代わりに考えてもらってたという方が正しかったかも。
不確実な状況の中で正しい判断をする、ということはどういうことなのか、どうやって判断すべきなのか。
ストレスやプレッシャーをどうmanageしていくか。
それぞれのフェーズで、将来をどう考えていくべきなのか。
私は今、ひとりで考える。
そのために、ここにいる。

2010年6月19日土曜日

コンテンポラリーオペラ?

Opera Houseの中に、Linbury Studio Theatreという小さな劇場がある。
Royal OperaがCarmenをやっているその隣で今夜はOpera Shotsというコンテンポラリーオペラを観劇。
Carmenは来週月曜に行く。

Opera ShotsはNitin Sawhney, Jocelyn Pook、 Orland Goughという3人の異なるバックグラウンドの若手作曲家によるオペラの新しい試み。
A ring a lamp a thing、Entanglement,Ingerlandの3作品が今夜ワールドプレミアだった。

オペラというか、歌つきパフォーマンスというか。
おもしろかったけど、途中から小学校の時に自分で脚本書いたオペレッタを思い出した。
ロンドンって、学芸会みたいなことを大人がやる国なんだなあ。

ロンドンに来てコンテンポラリーダンス系をよく観ている。
5月も2回、今週に入って2回目だ。
好き嫌いがあるのでたいていひとりで見に行く。
チケットが安く手に入るロンドンだから、今までなじみのなかった分野のものをたくさん観て勉強しようと去年ロンドンに来たばかりのときに考えた。
まだ理解できないけれど、千本ノックみたいに、ひたすら観ることで何か見えてくるものがあるはず。。。
でも、1年たったけど、30分以上の作品は未だに時々つらい。
あと、基礎のできていないパフォーマーが踊る、インパクトだけのもつらい。

写真は、私のロンドンのお気に入りの場所のひとつ。
ロイヤルバレエ学校とロイヤルオペラハウスをつなぐ渡り廊下。
バレリーナ達はこの廊下を、ドキドキとワクワクを抑えながら渡ってステージに出て行くのだろう。
右の看板がバレエ学校の看板。

セントマDegree Show




6月16日

インターンシップの後、ボスと一緒にCentral Saint MartinsのファッションのBAコースのエキシビジョンに行った。
先週アントワープロイヤルアカデミーのショーを見てしまったばかりなので、残念ながらほとんどが工作にしか見えない。
突飛で激しくて、いい意味でこれがセントマスタイル(?)
セントマの教育はコンセプト重視と言われ、確かにみんなリサーチをまとめた資料集やイメージブック作りは上手。
インパクトの強いデザインなので、写真映りもとてもいい。
残念なのは、服にする技術が伴わないところ。
デザインがよくても、服にするとつまらなくなったり、ただの工作になってしまったり。
袖を通したくなるようなものがない。
セントマはクリエイティブディレクターを育てるところ、という印象。
つまり、ガリアーノやマックイーンみたいな天才を5年に1人輩出するところ。
かき集めたがらくたの中から、思わぬ奇跡を期待する、そういう学校なのだ。

ボスの知り合いの日本人の学生は、ニットを勉強しているだけあって、素材や柄はとてもよかったのに、服の仕上がりが残念。
彼女には「服」を作れるパートナーが必要だ。
ちゃんと今時代の雰囲気を上手につかむことができる人だと思うから、がんばってほしい。

今日は招待客だけのプライベート・ビュー。
卒業生である、帽子界の御大スティーブン・ジョーンズも見に来ていたので一緒に写真を撮ってもらった。
最近さらに太った上に、シルクハットだったのでハンプティー・ダンプティーにしか見えない。

2010年6月16日水曜日

サッカーとフレンチとコンテンポラリーダンス

6月15日月曜日

スポーツパブで日本の奇跡の勝利を観戦後、友達とお気に入りのフレンチへ。

Pierre Victoire
ロンドンでは数少ないおいしくてリーズナブルなレストラン。
気取らないフレンチな雰囲気が心地よい。
夜7時までは2品のプリフィクスコースが9.9ポンド。
ワインもボトル11ポンド~
http://www.pierrevictoire.com/london/restaurant/index.asp

その後、Sadler's Wells Theatreのコンテンポラリーダンス、Electric Hotelを見にKing's Crossへ。
古い建物(ホテル)を改造して、外の客席から各部屋の様子が丸見え。
部屋の中でダンサー達が踊る。
観客は外に並べられた椅子に座って、ヘッドホンで音楽を聞く仕組み。
見た目はとってもおしゃれでステキなのに、ダンスがつまらない。。。
そして何よりも寒い!!
他のお客さんは冬物のコートに包まれているのに、私は革ジャンとぺらぺらスカート。。。
開演は夜10時、といっても日が長い時期なのでまだ空は真っ暗じゃない。
30分たってもやっぱりつまらなかったので、思い切って帰ることにした。
ほぼ満席なのに、席をたったのは私だけっぽい。
「私が帰った後、いきなり超おもしろくなったらどうしよう!」と思ったけど、寒さに耐えられず帰宅。

ちなみにロンドンでコンテンポラリーダンスといえばこのサドラーウェルズ劇場かサウスバンク。
海老蔵もサドラーウェルズだったし、来月はピナ・バウシュが来る。
マシュー・ボーンもここでは1000円以下で見れる。

http://www.sadlerswells.com/

2010年6月6日日曜日

海老蔵初日

今週のビックイベント、それは半年以上前、去年の11月に予約した海老蔵ロンドン公演初日!!
予約開始とともに購入したチケットはなんと前から2列目。

この日のために私は着物を用意した。
しょっちゅう小雨が降る季節のロンドンで、正絹の着物はどうかな~と思っていたら、ロンドン在住日本人向けサイトで洗える化繊の着物が安く売っていたので購入。
その他襦袢と小物は日本から持ってきた。

念願の着物で歌舞伎、まさかロンドンで叶うとは!!

会場のSadler's Wells,まずは外のポスターの前で記念撮影。
していたら、大きな一眼レフをもったおじさんがレンズを私に向けている。
?「なんか、髪型が篠山紀信ちっくだねえ~」と言っていたら、なんと本人でした。
なので、私もこっそり篠山紀信を撮ってみた。

会場は半分以上日本人、着物の人も5,6人。
白人のお姉さんに一緒に写真を撮ってくれと頼まれて、記念撮影。

いつもは一番安い席なので、3階まで上がらないといけないのに、今日は階段はいらない。
席に行ったら、なんと花道と舞台のちょうど交わるところの一番前だった(2列目端っこだったから)。
役者さんたちが私の目の前で止まってポーズを決める。
近すぎて、静御前がしわくちゃのおばあちゃん(おじいちゃん?)にしか見えない(失礼)!!
海老蔵の鼻息まで聞こえてくる!!
海老蔵の演技は、想像をはるかに超えていた。
かっちょいいヒーロー役をやったかと思えば、次はかわいいきつねに大変身(演目は義経千本桜)。
きつねになった海老蔵は、天井から落ちてくるわ、スピンするわ、助走なしでハイジャンプするし、一瞬で返信したりトランスポーテーションするし、隣の友人は口をぽかんとあけたままずっとステージを見つめておりました。
私は、海老蔵様が私(の方を)見つめるたびにどきどきしていました。
どんなに厚いメークをしても、彼のイケメンっぷりは隠せません。

舞台が終わってから。。。
Sadler's Wellsの2階のホールでは、マシュー・ボーンの白鳥を踊るアダム・クーパーのブロンズ像があったり、ダンサーの写真が飾ってあったりしてある。
ピナ・バウシュが亡くなった時には、彼女の写真が壁一面に飾られた。
アダム・クーパーと着物で記念撮影したい!と人の流れに逆らいながら、階段を上った私達。
そこで見たものは、日本の会社によるパーティーらしきもの、とフリードリンク&フリーミール!!
こっそり入ってちゃっかりワインをゲット!次は焼き鳥、そしてから揚げ、天ぷら、なす田楽!、普段高くて飲めないカクテルも飲んでおこう!!奥にはおすし!マスずしも!!と次々平らげていく。
渦中の篠山紀信先生も、一緒におすしをつまんでいた。
ちょっとほろよいでおなかもいっぱいになった頃、えらい人たちのスピーチが始まった。
スピーチの中で、「Ebizo is changing his clothes...」と。。。
「え!!もしかして、ここに来るんじゃない!?」
そして、関係者入り口らしきところの前でスタンバイ。
そして、しばらくして本当に彼は来た!!
舞台では大きく見えたのに、意外と背は高くなく、スリムで頭もちっちゃい。
彼がスピーチする間に人の合間を縫って近づいて、スピーチが終わった頃には目の前に海老蔵が!!
そして、ツーショットをゲット!!
その後すぐにいなくなってしまったので、いいタイミングでした。

興奮冷めやらず、友人と海老蔵がいかにかっこよかったかを延々とアイスを食べながら語り合い、帰宅。
台湾の彼にスカイプするも、海老蔵について語りすぎて「キライ」と日本語で言われてしまった。。。

Dumpling party と飲茶

今週もおいしい一週間でした。

木曜日夜、クラスメイトの家でDumpling Party!
中国人のクラスメイトが企画して、各国のDumplingを持ち寄ることになった。
まず出てきたのはRussian Dumpling。
見た目も味も中華の餃子(ゆでたやつ)にそっくり。
でもサワークリームをつけて食べる。

次に出てきたのはGerman Dumpling。
こちらは、つぶしたじゃがいもでできた、幼稚園児がつくった砂団子みたいな大きなボール状。
パセリとか挽肉が練りこまれて、グレービーソースをかけて食べる。
大根餅のじゃがいもバージョンみたいな触感で、もちっと感がおいしい。
生のアプリコットが入って、アングレーズソースで食べるおやつバージョンもおいしい!

ここらへんでもうおなかがいっぱいになりかけたところで、やっと中国バージョンも登場。
中国人たちが具を作って持ってきたので、みんなで最後の仕上げ。
「手、洗った?」と確認し合いながら、餃子作りに熱中。
瞬く間に大量の餃子がテーブルに積みあがった。
茹で上がった餃子は皮が厚めだったけど、日本の餃子とほぼ同じ。

「日本の餃子は中国のと同じだから~」と言い訳して用意してこなかったけど、皮のぱりっとした餃子が食べたいなと思った。
クラスメイトの中には「日本料理屋には絶対餃子あるじゃん!」と餃子を日本料理だと思い込んでる子がたくさんいたので、いちいち丁寧に説明して訂正しました。
私のバイト先でも鉄板で「ジューッ」と蒸し焼きにする焼餃子が大人気。

翌日金曜日の出来事については、スペシャルなので別の記事にします。

今日土曜日は評判のRoyal Chinaで飲茶ランチ。
予約はとらないのでいつも並ぶということだったので、11時にセルフリッジ集合で気合を入れて行ったのに、12時オープンということを店頭で知る。。。
カフェで開店を待って、オープンとともに店内へ。
シックでゴージャスな広いお店。いつも行く格安中華とは大違い。
青島ビールで乾杯した後、次々と点心を平らげていく。
餃子もシューマイもプリプリで、春巻きはサクサクで、上品なお味。
締めは福建炒飯。私は最近知ったけど、中華の定番メニュー。
炒飯の上にいろんな具が入ったあんがかけてある。
この炒飯がまた絶品!!

その後みんなで、アップルでiPadを体験し、学割がないか確認し(なかった。。。)、リバティーをちら見して、パブでまたビール。
それから中華街へ。
中華スーパーで「あれがおいしい、これがいい、これは他のスーパーの方が安い」と情報交換し合う。
ここで、前に台湾のガイドブックで発見した湯圚という餡入り白玉みたいなお菓子を発見!!
これと、北京拉麺というのを買ってみた。

家に着いたらくたくたで、そのまま昼寝。
飲茶→ビール→昼寝、という最高の土曜日。
友達が「近所のカフェに宮本亜門がいるよ!」ってメールしてくれたのに、それにも気づかず爆睡。

夜ごはんに作ってみた北京拉麺は意外とおいしくて、中華街のにおいがした。
白玉ももちもちで、中からとろりと出てくるゴマ餡が以外にも甘さ控えめでこれもまた美味。

2010年6月1日火曜日

フィガロの結婚

今日はバンクホリデー、3連休最終日。
本当は午後3時からの「戦場のピアニスト」に出てくるピアニストが演奏するNigel KennedyによるChopinの新解釈、というのを聞きに行きたかったけど、台湾からのスカイプに起こされたときすでに1時だったので断念。。。

ということで、本日のイベントはオペラ、フィガロの結婚。
ちょっとおしゃれをして、でも£13の立ち見席なので靴はぺったんこで。
ロイヤルオペラといってもジーパン&スニーカーとかでも全く問題ないのだけど、気分を盛り上げるためにワンピースで。
去年Toscaを見るのに出るかわからないReturn Ticketを求めて並んだときは当然ジーパンだった。

この1年間、何度も通ったオペラハウスなので大体の席(up to £20)の状況を把握ている。
フィガロの結婚はセットは地味なので1階の一番奥の立見席のなるべく中心よりがいい。
すぐ目の前の席は見え方は大体同じなのに、椅子があるというだけで£160もする!
3時間立ちっぱなしでもオペラは好きなので全然平気。
手すりによりかかりもせず(手すりの位置が私の身長に対して高すぎるから)、ずーっと3時間突っ立っている。
立ち見席だけどおじいちゃんおばあちゃんの姿も目立つので、負けていられません。
ちなみに、奥行きのある舞台全体を眺めたいバレエなどは最上階の一番奥の席の方がよいこともある。
こんな知恵を働かさなくても、いつか一階席のど真ん中の一番高い席で見たいものです。

指揮者はColin Davis(有名らしい)。
Susanna(Title roleはフィガロだけど事実上主役)は日本人のEri Nakamura。
すばらしいオペラでした。

それにしても、ロンドンにはアートや音楽を学びにたくさんの学生が集まっているはずなのに、そしてチケットも激安なのに若い人をほとんど見かけないのが不思議。
オペラというと敷居が高そうだけど、本当は内容は大衆向けの昼メロみたいなものでたいしたことないし、筋書きも演技もわかりやすくて楽しい。
そういう私も日本ではチケットが高すぎるので見たことなかったし、フィガロの結婚=cosi fan tutteと混同していた(フィガロにも'cosi fan tutte~'という合唱パートがあるし)くらいのにわかファンである。。。