2010年6月28日月曜日

Best wishes for our future!!

友達との8年ぶりの再会。ちゃんとゆっくり会うのは10年ぶり。
高校2年の時、彼女はマレーシアから1年間、私のクラスへ留学してきた。
その後帰国して、また大阪で大学生をしているという噂は聞いていたが、今年のお正月に数年ぶりに年賀状が来て交流が復活した。
今博士課程でバイオの研究をしていて、学会に参加するためイギリスに来ている。

真面目で勉強熱心な彼女は、老夫婦の家でホームステイをしながら、朝は5時から夜中まで日本語を勉強していた。
あっという間に日本語を覚え、8ヵ月後には「まじでー」や「超」といった女子高生言葉まで使いこなすようになっていた。
私達と同じようにテストも受け、国語のテストで日本人のクラスメイトよりも高得点をとったりまでした。
その勤勉さと習得能力の速さは、高校生だった私達にとって大きな刺激となった。

ホテルの前で会った瞬間、「8年前と顔変わらないねー!!」と喜び合った。
そしてその後ろで、なんと彼氏と一緒に私を待っていた。
友人も一緒と聞いていたが、まさか彼氏だったとは。。。
1年半くらいつきあっているとのこと。
それを聞いて嬉しいやら安心するやら。

10年前、高校生だった私は同じクラスに好きな子がいて、毎日その話ばっかりしていた。
その結果、その男の子以外のみんな、クラスメイトから担任から理科の先生までそのことを知っていたくらい。
そんな私が「好きな子とかいないの?」と聞いたとき、彼女は言った。
「今私は学生だし、勉強しないといけないから。恋とかそういうことはもっと大人になってからでいいの。」
私は感心する一方で、真面目すぎる彼女をちょっと心配していたのだ。
その彼女が、隣の彼氏にかわいく甘えている、というか尻に敷いている。
10年前は包丁すら握ったことがなかったのに、今は毎日料理をしてお弁当まで作っている。
化粧気がないのは10年来だけど、「体重は昔と変わらないのに、お肉のつき方がかわってきてー」とか言っちゃってるし。
黒のマキシドレスを着こなして、すっかり女らしくなっていた。
嬉しくなって、Kew Gardenで私は彼らのツーショットを撮りまくった。
これは早速、うちの親にも報告しなきゃ!

かんかん照りのKew Gardenで、Harrodsで、China Townで、そしてバスでもTubeでもひたすら話は続いた。
一番気になったのは語学の話。
彼女は福建語、広東語、北京語、マレー語、英語、そして日本語を話す。
英語を本格的に勉強したのは大学2年で日本に来てから。
日本人には「留学生=英語をしゃべれる」という固定概念があることに気づいて、私は留学生だから英語を話せないといけない!と感じて勉強したとのこと。
日本語と着物の着付けは和食レストランでのバイトで学んだ。
授業があるので土日しか働けない。→けれど土日は他の従業員も忙しいので何も教えてくれない。→仕事ができないからあまりシフトを入れてもらえない。という悪循環から抜け出すために、日本料理の作法も日本語も必死で学んだ。
バイトで生活費を稼がないといけないのに、日本語を話せないと働けない!というプレッシャーが日本語を習得しないといけない状況に追い込んだ。
彼女がマレーシアで学生だった頃は、マレー人優遇政策の真っ只中だったはず。
華僑系である彼女は、その中で生き抜くために必死に勉強したのだろう。
今も平日は研究に明け暮れ、土日は日舞に大忙し。
朝から一日遊びまわった今日は、久しぶりにゆっくりできた日だったという。

10年前も変わらず、自分の道をしっかり見つめてがんばる彼女の姿は、夏休み3日目の私の心を引き締めた。

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